カップ麺と褪せた背表紙

人間的であったり非人間的であったり、一般的であったり限定的であったりするようなことを、不定期に書いていきます。

優雅な百合 - 競馬の話

平舘です。

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ちょいちょい競馬の話をしてるけどハマったきっかけとか好きな馬とかいるの?
あと他のギャンブルはやる?
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お題の投稿、ありがとうございます。

競馬を始めた理由は超シンプル。友達に誘われたから。去年の11月だったと思います。

元々少し興味があったし、誘いを断る理由は何もなかったのであっさり着いていくことに。友達と話しながら探り探りで馬券を買うというのがなかなか楽しかったのです。

ウェブサイトで走る馬や騎手の成績を見比べたり、オッズを見たり、色んな情報を吟味しながら「これだ!」という馬を決める面白さがとても面白く感じました。

確かその競馬人生初日は収支マイナスだったかと思うんですが、それでも全然気が沈むことはなく、むしろこういう頭使って考えるっていう遊びを(音ゲーの譜面研究を除いて)久しぶりにした感じがあったし、かなり刺激的で、新しく良い趣味を見つけられたなという喜びがありました。

それからはその友達と待ち合わせて馬券場によく行くようになり、予定が合わなければ1人でも全然買いに行くようになりました。

穴馬を狙いにいってしまうきらいがあって、正直勝ててるとは言えない感じだったのですが、それでも複勝4.5倍の馬券を買えていたり、最近の話ですが'20きさらぎ賞で7番人気のコルテジアを見抜いたりと(グランレイとの馬連で買ってしまったので勝てたわけではなかったけど)、みんなが気づいてない馬を当てられた時の気持ちよさは素晴らしくてとても楽しんで競馬をやっていました。

そして来たる有馬記念2019。競馬を知らなかった頃でも名前だけは聞いた事があるような、1年の総決算のレースを迎えます。有馬記念直前の気合いの入れ方は尋常ではなく、1週間前からめちゃくちゃ調べまくって有馬記念のことだけを考えていました。

皆がアーモンドアイだアーモンドアイだと口にする、そんな中で俺の目を惹いたのは、リスグラシューでした。

出走馬の過去のレースを色々と見比べていった中で一際輝いていたのが、オーストラリアG1、リスグラシューの前走にあたるコックスプレートでした。最終コーナーからグイッ伸びて突っ走るリスグラシューのその姿にとても感動したのを覚えています。

「アーモンドアイに勝る馬はコイツしかいない」と、初心者ながらに目をつけたリスグラシュー。調べれば調べるほど、リスグラシューが勝つ未来しか見えなくなりました。

けれど何を不安に思ったのか、有馬記念の前日、いや当日の午前2時頃。どんな予想サイトにも決まって書かれている「◎アーモンドアイ」。出走記録にずらりと並ぶ1着。今思えば馬鹿な話ですが、それまで必死に調べて考えてきた予想を全部捨てて「アーモンドアイ買っときゃ間違いねえだろ!」と楽観視。当日握りしめた馬券に書かれるは「9️⃣アーモンドアイ」。

結果はご存知の通り。中団から颯爽と上がってきたのは赤い帽子、リスグラシュー。そのまま中山の芝生を蹴り飛ばし、混戦の中、それでも確かに外へ回って抜きん出て先頭で走り切ったリスグラシューの姿は、絶対に忘れられません。もちろん大外から駆けるサートゥルナーリアも、最後尾からの異常な追い上げを見せるワールドプレミアも、あのレースは本当に何度見ても飽きを感じない。

そして最強と謳われたアーモンドアイ。何を思ったか場の空気に流されて馬券を買ったその馬は、上がりきれずに9着。

結果としては競馬にはボロ負け。流されずにリスグラシューの馬券を買っておけばよかったと何度も後悔しました。けれどあのリスグラシューが走る姿の輝かしさを見れば、悔しいけれどもどこか清々しくすら感じました。

まさにその有馬記念2019で、すっかり競馬の虜になってしまいました。それと同時にリスグラシューのファンになってしまったことは言うまでもありません。けれどリスグラシューにとって、その有馬記念が引退レース。正しく「有終の美」を飾ったわけですが、あのカッコイイとしか言い様のないリスグラシューの走る姿を見ることはもう叶わないと思うと、本当に寂しく感じます。

そんな有馬記念を経験して、競馬がより一層好きになることこそあれど、飽きることなどあるわけがありません。そんなこんなで競馬にすっかりハマってしまったというわけでした。ちゃんちゃん。


ということで、競馬にハマったきっかけは友達に誘われた+有馬2019が衝撃的すぎたこと。好きな馬はリスグラシュー。他のギャンブルはやってません(カジノに興味はある)。


あの有馬記念のような、本当に手に汗握るレースを、また見たいです。見たいよね。